1. Smart Accessトップ
  2. おでかけマガジン(+バックナンバー)
  3. 夏は海っていうことで、イルカを見に行く
「Smart Access」おでかけマガジン 毎月2回、「Smart Access」会員のみなさまへ、旬のドライブ&スポット情報をお届けします。
トップページへ戻る
動物大好き!お魚大好き!ネイチャーウォッチング&動物園・水族館を訪ねて。自然の使者に会いに行こう
夏は海っていうことで、イルカを見に行く

動物園は昼に見て、夜に行き直す。夏に行ったら冬も見に行く。すると、昼間はゴロゴロ状態だった猛獣が夜は活発で、夏は日陰でへばってた動物が冬とても元気なのに気付きます。ものすごく単純だけど、それが動物の真理。さあ、連載第1回は夏。まずは海に出かけましょう。狙いはイルカです!

血が騒ぐよ、ウォッチングの看板

カメラでは捉えきれないほど、周囲にはイルカがたくさん泳いでいます

「イルカウォッチング」、「Dolphin watching」という言葉にめっぽう弱い。ま、これがクジラでも同じですけども。都営地下鉄の駅に貼ってある小笠原諸島のポスターの中で、クジラが跳ねているだけで行きたくてたまらなくなり、体内の熱い血が騒ぎ出します。
そんな性分だから、これまでに国内外の数カ所で“乗船型海の動物見物ツアー”に出かけました。グアムやハワイのイルカはお行儀よし、きちんと一列になって10頭ぐらいで泳いでいました。

人懐こいのはカナダのイルカです。ボートのすぐ脇をすり抜けるイルカ、並行して泳ぐイルカ。Sの字を描いて、ボートの左右を行くイルカもいました。これはこれで感動が大きいのですが、そのときの私は不徳にも、「もう、イルカは十分!」なんて思ってしまったんです。愛嬌たっぷりのイルカたちが、そんな扱いを受けたのには理由があります。だって、このツアーは「ホエール・ウォッチング」だったんです。ヴィクトリア周辺にやって来るはずのクジラの親子連れは、もう2時間も現れず、寄ってくるのはイルカばかり。クジラが見たかったのに!!

少々下品な話になりますが、外国人ってトイレをずっと我慢できる。トイレが付いていない高速ボートで3時間以上クジラ探しをしていましたが、「我慢できない、ト・トイレー!」って騒ぎ出すのは日本人ばかり。そういえば海外でのバスツアーでも、休憩所で日本人グループはまずはトイレをめざすけど、外国人は最初から飲み物を買いに走る。タンクの容量の違いでしょうか!?

決定版 天草のイルカウォッチング

今までに行った国内外のイルカウォッチングの中で、これぞ決定版!絶対のおすすめが熊本県の“日本の宝島”天草です。近海は魚、アワビ、伊勢エビやウニなどの魚介類の宝庫だけに、イルカも定住。だから、見られる確率90%以上。

これが「鯛茶漬け」。お出汁によって鯛のうま味が全体に広がって
数頭がいるだけだろうと思って船に乗り込むと、あれまあびっくり、遠くの海面全体がもごもごって動いている。それがイルカの大軍だったのです。ボートを操るキャプテン(船頭さんって感じです)に尋ねると、大きな群れがいくつかいて、それが合体すれば300頭ほどになるって。
います、います、イルカたち。船の先を泳ぐグループ。横を行く親子連れ。遠くでジャンプしている元気な御一行様。グアムやハワイの上品なのと違って、こちらは「ほれいけ、やれいけ、それ飛べ」の大イルカ軍団。見ていて飽きません。

船からあがれば、新鮮な魚介類が待っているのも魅力。ウニ丼なども名物ですが、私のお気に入りは鯛茶漬け。さらりといけて、カロリー控えめ、もってこいの逸品です。天草の南新町にある「いけす料理やまもと」では、ご飯の上に海苔を載せ、さらに新鮮な鯛の刺身を並べ、その上からお出汁をかけていただきます。香りも湯気も、お出汁で白みを帯びた鯛もたまりません。

都心にもイルカと触れ合える場所が
天草いるかワールドではイルカと触れ合ったり、泳いだり

最近、水族館の目玉になっているのが、「ドルフィン・スイム」や「ドルフィン・タッチ」と呼ばれるものです。早い話がイルカと一緒に泳いだり、イルカと触れ合うという企画。

「天草いるかワールド」では、キャンペーン期間中なら要予約でイルカと100分間も一緒に触れ合い、泳ぐことができます。これがなかなかおもしろい。うまくやれば、イルカがご褒美のキスをしてくれて……。
ほかの水族館でもイルカと触れ合うイベントが盛んになってきました。一見、ぬるりと見えるイルカは、本当はどういう肌をしているのか、実際に触ってみるといいと思います。

さて、天草のお話が長くなりました。しかし、首都圏に住む人にとって、イルカと触れ合うのは案外簡単です。天草のイルカ軍団ウォッチングはぜひ行ってほしいのですが(私、都合4回乗船しています)、すぐそばにもイルカと触れ合える施設があります。そのひとつが品川駅前の品川プリンスホテル内にある、「エプソン品川アクアスタジアム」。イルカショーも見ごたえがありますが、その後にイルカと触れ合う時間を設けています。

ついさっき、豪快なジャンプを見せてくれたイルカ君たちと握手をする。感動が大きいものです。
さあ、夏。イルカに会いにいきましょう。

動物と会う旅 イルカを見に行くヒント

天草宝島観光協会 / http://www.t-island.jp/
天草いるかワールド / http://www.hotel-alegria.jp/dolphin/index.html
品川プリンスホテル / http://www.princehotels.co.jp/shinagawa/

< PROFILE >
石井 喜代美
ご主人がアウトドア・旅行雑誌の編集者をしており、その関係で国内外の旅に同行。ブランドショップより地元の市場、高級レストランより庶民の味、そして動物園と水族館には必ず行く主義だとか。キャンプや温泉にも詳しい。
  • スポット特集
  • B級グルメ特集
  • オートキャンプ特集
  • レジャー&リゾート特集
  • ロケ地特集
  • 絶景特集
  • 子供といっしょにお出かけ特集
  • 特産品・名産品特集
  • 温泉・スパ特集