温泉、露天＆絶景風呂付きのベスト・キャンプ場

せっかくキャンプに来たのにシャワーで済ませるのはつまらない……という皆さん、そんなときは温泉や露天風呂付きのキャンプ場が断然お薦め。旅館やホテルの温泉施設に引けを取らないロケーションを誇る、関東近郊の露天風呂＆絶景風呂をご紹介。

羽鳥湖高原レジーナの森「彩光の湯」は、アルカリ性が高いので入浴後は肌がツルツルに。露天風呂や壺湯、寝湯、漢方薬草サウナなどもある。モダンな造りは女性にも人気。対岸の「ガーデンスパ」もチェック！

この時季、キャンプ場で過ごすひとつの楽しみといえば温泉や露天風呂。温泉地や温泉街に位置するキャンプ場の数は思いのほか多いのだ。

温泉ではないが、沸かし湯の露天風呂や展望風呂を備えるキャンプ場もある。場内に入浴設備はないものの、日帰り温泉施設が周辺にあるキャンプ場も多いので、とりわけ冬場のキャンプの醍醐味は温泉や入浴施設の有無がキーワードとなるだろう。

シャワーで過ごすのは…やっぱりどこか味気ないし、アウトドアの醍醐味が半減してしまう。

さすがは温泉地、といったように、場内に温泉や露天風呂を完備するキャンプ場も多く、たとえば伊豆や那須、塩原といった温泉地にあるキャンプ場は、旅館顔負けの本格的な浴場や露天風呂を設けている。

そこで今回ご紹介するのが、温泉や露天風呂がウリの5つのキャンプ場。夕食の前に、キャンプファイヤーの後に、朝食の前に、ゆったりと温泉キャンプを満喫してみてはいかが。

福島県「羽鳥湖高原レジーナの森」の目玉、「彩光の湯」は内風呂、露天風呂、サウナを完備するモダンな造りが印象的。国内でも有数の高アルカリ性泉質（pH値9.8）を誇り、美肌の湯と謳われるほどツルツルの湯が楽しめる。

アルカリ性が高いため、肌を洗うときにゴシゴシとこすらず優しく洗うだけで効果があるというのも特徴。なかでも源泉掛け流しの壺湯は小さめの湯船にたっぷりの湯が注がれ、ツルツル感がひとしお。皮膚表面の角質を柔らかくして古い角質を落とす。女性はとくに“必湯”の美肌づくりを促す湯なのだ。

伊豆・河津オートキャンプ場の露天風呂。泉質は弱アルカリ性単純泉でうちみや神経痛などに効果あり。静かな山間でのんびりと。キャンプ場の営業は3月20日から

ちなみに彩光の湯の対岸にはガーデンスパがある。水着着用のスパ施設で露天岩風呂や室内温水プールも完備しておりファミリーキャンパーにはおすすめの施設。キャンプ場内には豪華設備のコテージもあるので、オフシーズンでも快適にアウトドアを楽しめる。

鬼怒川温泉オートキャンプ場の「上滝乃湯」は露天風呂、内風呂を完備。泉質は単純アルカリ泉

栃木県も鬼怒川や那須塩原など温泉街に恵まれたエリアである。

キャンプ場の目の前を鬼怒川が流れる「鬼怒川温泉オートキャンプ場」は、河畔キャンプ場特有の川のせせらぎを聞きながらのキャンプが魅力的だが、一番の見どころといえば場内の「上滝乃湯」。露天風呂を完備しており、そこから眺める鬼怒川は申し分なし！

編集部に在籍していたころ、撮影等で何度かお世話になったキャンプ場のひとつで、民間キャンプ場ならではといったアットホームなところが印象的だった。

キャンプ場全体はこぢんまりとしているが、抜群のロケーションの露天風呂、釣りや川遊びが気軽に楽しめるだけあり、ファミリーキャンプには最適なフィールドだ。

塩原グリーンビレッジの「福の湯」の魅力といえば、ゆったりサイズの野天風呂。湯は無色透明、無臭。ナトリウム・炭酸水素泉で効能は冷え性や切り傷など

那須塩原でお薦めなのが「塩原グリーンビレッジ」。

地の利を活かした温泉設備は高規格キャンプ場ならではのスケールといったところで、敷地内にある源泉掛け流しの「福の湯」は、ドライブの疲れを癒すにも最適な日帰り入浴施設。

泡風呂やサウナが付いた大浴場を完備し、広々とした野天風呂では山が見せる四季の移ろいを楽しめる。

箒川の渓谷沿いに位置するオートサイトの数は約200、宿泊施設はログコテージやビッグキャビン、別荘気分を味わえる豪華な森のコテージなど8種類もあるので、アウトドア初心者でも気軽に利用できるのが嬉しい。

雲見夕陽と潮騒の岬オートキャンプ場の展望風呂からは、駿河湾に沈む夕陽や西伊豆の海岸、晴れた日は富士山も眺められる。温泉ではないが絶景はイチオシ！

最後にふたたび伊豆へ。西伊豆エリア・松崎町の「雲見夕陽と潮騒の岬オートキャンプ場」は、温泉ではなく沸かし湯であるが、立地条件を生かした眺望抜群の展望風呂は全国のキャンプ場のなかでも指折りの絶景風呂！

伊豆西南海岸を見下ろす高台に位置する絶好のロケーションで、駿河湾のサンセットや富士山を眺められるのだ。

通年楽しめる海釣り、夏は雲見海水浴場を拠点にするのもいいだろう。