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日本列島自分で"やる"旅 見るだけではつまらないから Experienceの世界へ体験
飛行機大好き!

鉄道ファンが「てっちゃん」なら飛行機ファンは「ひっちゃん!」。僕は間違いなくひっちゃんです。今回は「飛行場へ行こう」がドライブの提案。いまや“各県にひとつ飛行場を”ってわけで、静岡県や茨城県にも飛行場が間もなく完成。飛行場はテーマパークなんです!

飛行機、ここだけの話
2004年12月にオープンした羽田空港の第2ターミナル。マーケットプレイス5階の天井部分には銀河をデザイン

ひととき、僕は飛行機に乗る仕事をしていた。年間搭乗回数が120回を超え、そんな生活が3年も続いた。

元来の飛行機好きだから、それはそれで空の旅を満喫し、国内の地形のほとんどを上空から確認したが、それでも気圧の変化から体調を悪化させる心配があった。

信頼できる栄養士に相談すると、「ビタミンCをたっぷり摂って」と言われ、それ以来レモンドリンクを毎朝飲むのが習慣になった。出張で飛行機をよく使う方、ビタミンCが元気の素です。

さて、Smart Accessの会員のみなさんに飛行機の話を少々。使える話もあります。

日本にはたくさんの空港があるけれど、そのなかに“高度が無邪気に上がらない”ところがあるのをご存じ? 僕の経験では沖縄や神戸空港がその類。理由は上空に米軍の航路や他の空港を結ぶ航路があるため。

たとえば羽田空港なら飛行機は都心部を避けてターンしながら無邪気にぐんぐん高度をあげていく。でも、沖縄はそうはいかない。エンジンの出力をアップさせて滑走路からぐわんと機体を持ち上げた後、ほどなく出力をしぼってしまうのだ。空調の音が落ち、エンジン音も静かになり、まるでエンジンが停止したように感じる瞬間……。

しかも、窓から下を見ていると、海が近づいてくるように感じるものだから、ほとんどの乗客は「あれ!」っとドキリとした表情を浮かべる。

しかし飛行機はそんな個々の気持ちにはおかまいなく、低空飛行をしばらく続け、「この飛行機大丈夫か?」と乗客の3分の1が思ったころに、再び出力をアップして上昇していくのだ。これを読んでいる会員のみなさんは、すでに「上空に別の航路があるから」という回答を知っているから、「なんだ」ってもんでしょう。

その土地を象徴するように、偉人の銅像が空の玄関を見守る。たとえばこちらの坂本龍馬の像は、高知龍馬空港の看板的存在
そこで、飛行機に乗る楽しみが増えるわけ。それは、沖縄では「周囲のお客さんの心配顔を見て楽しむ(性格悪いですね)」こと。やすらかに眠っていた人が突然飛び起きたり、十分に楽しい反応が見られます。「心にしみない話」の次はちょっとお得ないい話を。

11月ころから5月ごろにヨーロッパに行く人は、帰りの便でA側シートを確保して。空港を飛び立ち、食事が終わり、機内が静まりかえったころ。そっと窓のシェードを開けてみよう。

そこにはきっと満天のオーロラが輝いている(僕調べ90%)。飛行機は地上1万メートル近くを飛んでいるから、地上にいるのと違って遮る雲もない。感動的な瞬間が窓の外にある。
空港は夢をかなえてくれる場所
ターミナルの屋上で行き交う飛行機を眺めているのもおもしろい。羽田空港は機種もさまざま

「今度のドライブは空港へ出かけよう」がテーマなのに、ずいぶん話が脱線しました。それでもさらに加えるなら、冬のあいだに搭乗すると能登半島産のカニが抽選で乗客に当たる羽田→能登空港便など、特別なサービスが実施されている区間も。旅するにはこんな特典を検索するのも賢い方法。

能登空港の出口には「当選者」が貼り出され、当たった人は大喜びして空港内を飛び跳ねています。

あ、そろそろ本題へ。空港をめぐるドライブをしようという提案、第一の理由は空港が純粋に楽しいから。

羽田や伊丹、福岡のように頻繁に飛行機が発着している空港もあれば、オホーツク紋別空港のように、1日に数回という空港もある。それでも空港が楽しいのは、飛行機の離陸や着陸にロマンがあるから。

「あの飛行機に乗って来た人は何をしに来たのかな」「あの飛行機で旅立つ人はどこに行くのだろう」と、勝手に空想するだけでも楽しいもの。

また、飛行機見物もやめられない。日本の空港には案外多くの機種が飛んでいる。エンジンを4基積んだボーイング747やエンジン2基(ひとつ20億円以上するそうです)の777といった大型機ばかりでなく、プロペラエンジンのボンバルディア、フォッカーなども空港によっては見られる。

大型機ばかりが発着している感がある羽田や伊丹でもボンバルディアは活躍中。花柄模様のボンバルディアが飛ぶ瞬間を見た人はラッキーだとか(僕が決めました)。

さらに、航空会社もさまざま。沖縄にはシーサーが描かれた飛行機も飛んでいる。コレクター気分で、さまざまな機種の写真を集めたら、家族みんなで楽しめるのではないかな。

飛行機を眺めているうちに、「僕も、私も操縦してみたい」という思いにかられること間違いなし。その時は、ゲームコーナーを探してみよう。町中のゲームセンターではほとんど見かけない「パイロット・シュミレーションゲーム」を置いているところが多いのも空港ならでは。飛行機を見たあとは飛行機を操縦する……これが正しい飛行機体験です。

空港は地域の名産店
空港の売店はご当地の素材が豊富に揃うので一見の価値あり。福岡空港は明太子がずらり

飛行場をドライブスポットとしてお勧めする第二の理由は、「飛行場はその県の最高の名産店」だから。

空港には地元の名産品がずらり。人気のお菓子もずらり。デパートなどで手に入りにくい逸品も、空港ならしっかり買えてしまったりする。たとえば、花畑牧場製品や関東では幻とまで言われるカルビーの「じゃがポックル」も新千歳空港にさりげなく置いてありますから。

もちろん、空港の規模とお土産の「多さ」は比例するから、大空港ほどさまざまな名産が手に入りやすい。しかし、地方空港もあなどれない。「おお、こんな名産があったのか!」が並んでいるのである。

見逃せないのはレストランだ。テナント料が高いぶん、金額的には多少高いのが残念だが、それでも地元産の素材を使った美味なるものが並んでいる。

北海道の新千歳空港のお土産は鮮度抜群の海の幸も見逃せない。タラバガニや襟裳産の毛ガニ、ズワイガニが並ぶ

北海道の稚内空港(だったと思います)では特性の「ほっけのコロッケ」なんていうのもあったし、空港の背後にいっさい人工物が見えない利尻空港には「利尻昆布ラーメン」があった。

さらに、福岡空港の寿司店には「玄界灘づくし」。ほかにも特製ずんだ餅、空港内で作るバウムクーヘンなど、空港はグルメの宝箱なのだー!

今度の休日は地元を外して他県の空港へ。そこは空の旅への憧れと、うまいものに満ちている。

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