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スポーツ観戦に燃える日々
「スポーツの秋」。欧州では秋から冬にかけて本格スポーツシーズンに突入する。各国サッカーリーグが加熱し、チャンピオンズリーグも激しさを増す。さあ、ぼくらも熱くなってスポーツ観戦だ!
Jリーグに通うこのごろ
国立競技場に集結した川崎フロンターレサポーター。試合前は全員で力を合わせて!
杉山茂樹というサッカージャーナリストがいる。自ら“サッカー番長”を名乗り、昨年出版した『1-2-3-4』あ、違った『4-2-3-1』はサッカーの戦術論では空前の売り上げを記録した。

彼とは数回、オリンピックやワールドカップの取材に出かけたが、ドイツ・ニュルンベルグの夜だった。そこには落胆し、やり場のない怒りを抱えたぼくや杉山茂樹と数人のスポーツカメラマンがいた。

ワールドカップサッカーで日本とクロアチアが戦った夜だ。次の目的地に向かう取材陣が、駅構内のビアホールに集まっていた。

「中田、俊輔、稲本らがサッカー選手としてピークを迎えるこの大会こそ、大きなチャンスだったのに……」

「ジーコは天才だけど、ブラジル人だから“マイボール”からの発想しかない。やはり、ボールを奪って攻めに転じるという考え方のヨーロッパ人の監督がいい」

「オシムだな!」

ぼくらは持論を勝手に展開していた。

そんなときに杉山茂樹が言った。

いつの間にか集まったサポ・グッズ。ドイツワールドカップ後のサポのわりに立派でしょ
「Jを盛り上げるしかないでしょ。振り出しに戻ってJサポになっちゃって、まずは選手を応援する。次にヨーロッパのサポーターのように、審判にも厳しい目を向ける。間違ったホイッスルにはブーイング。そうでないと審判が国際レベルにならない。国際レベルの審判がいなければ、選手も世界で戦えない。Jサポから始めるぞ」

ぼくはひどく共感してしまった。確かに欧州のサポーターは歌を歌って跳ねているだけじゃない。むしろ、試合中は歌など歌わない。

厳しい目で選手を見て、いいプレーには拍手を送り、ダメなプレーにはブーイング。審判に対しても然りだ。

それで考えた。家は江東区。行けるスタジアムは……と。

選んだのは日比谷線直通で行ける新丸子、等々力スタジアム。ニュルンベルグの夜から数か月後、ぼくは川崎フロンターレのサポーターになったのだ。
観客席によって変わる雰囲気を楽しむ
浦和レッズサポはやはり強烈です
新丸子駅から歩くこと約10分。等々力陸上競技場に着く。通はスタジアム近くの駐車場のありかを知っているから、車でお出かけとなり、スタジアム周辺の道はけっこう混雑している。

チケット売り場で当日券を購入。日本代表戦やU-23、ユースの試合はたくさん見ていても、それは“プレスパス”をいただいてのもので、チケット購入の経験はほとんどなかった。

「SS」「SG」「ホームAゾーン」なんて席が区別されていても、その性質がわからない。値段の高いほうからよい席なのだろうと想像するだけである。

とりあえず、もっとも格安なホームAゾーンで入る。おお、ここぞまさにサポーター天国。大きな旗を振って、歌を歌って、跳ねているバックスタンドのみなさんのゾーンだ。

しかし、と思う。ぼくは選手に睨みをきかせ、審判にブーイングする欧州並みのサポになりたいのだ。ホームAゾーンは失敗だったのか。よくよく席割図を眺めれば、コーナーフラッグの後ろもホームAゾーンになっている。でも、こちらのみなさんは大旗も掲げていないし、跳ねてもいない。席に落ち着いて座っている。「ここだ!ここに座るしかない」と、ぼくは腰をおろした。

で、試合開始。試合前にマフラーを掲げるくらいだった、おとなしめの周囲のサポーターから大声が飛ぶ。「憲剛、そこで逆サイド!」「イガ、もっと詰めろ!」「オフサイドだろ!」「ファールファール!!」

この席は監督の集まりだったのだ。みんなが指示を出している。これが楽しい。こうして、ぼくも素人監督集団の一員に加わった。

その後、サポグッズ、シーズンチケット購入と進んだのは、ごく自然の流れでした。
どんなスポーツでも見ればはまるよ
有明コロシアムに行ってびっくり、杉山愛選手の引退セレモニーを観ました
ここまで読んで、「サッカーなんて興味ないもん!」と、口を尖がらせているチズルさんとススムくんもいるでしょう。

でも、スポーツはどんなものでも観戦すればおもしろいし、3回見れば選手のファンになります。

川崎フロンターレだって日本代表に呼ばれている中村憲剛くらいしか知らなかったのに、いつの間にか全選手に通じている。

過去にも不人気スポーツと言われていたショートトラックをアルベールビル冬季オリンピックで観戦以来、あの紅白運動会ノリのリレーに完璧にはまった。

プロ野球はロッテファンに誘われて、今年二度ほどロッテを応援に行った(相手投手はダルビッシュだったしね)。

杉山愛選手、ダブルスで快勝。観戦が一生の自慢になりました
そして先日、生まれて初めてテニスを観に行った。東レパンパシフィック。杉山愛選手引退……。

とくにダブルスはボレーの迫力に圧倒され、二人の戦術、相手との駆け引きがおもしろかった。

スポーツは観れば観るほどはまっていく魅力にあふれている。休日のお出かけ、スポーツ観戦もプランに加えてみれば。サポーターも体験すれば、スポーツはぐっと身近になります。

スポーツ観戦のヒント
●口コミ情報が中心。旅行とスポーツ観戦がセットでわかります。
http://4travel.jp/domestic/theme/sports/
●川崎フロンターレ
これもなにかのご縁ですから“フロサポ”になりませんか?
http://www.frontale.co.jp/
< PROFILE >
木場 新
休日評論家。主な出版物に『温泉遺産』、『パックツアーをVIP旅行に変える78の秘訣』などがある。ウェブサイト「YOMIURI ONLINE」に「いいもんだ田舎暮らし」を連載中(http://www.yomiuri.co.jp/tabi/
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