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アマチュアカメラマンは立ったままのポーズで写真撮影をするケースが多いようです。しかし、アングルを変えるだけで、写真は異なる世界を表現してくれます。カメラを下にしての“見上げ視線”を覚えましょう。


今回は、“カメラアングル”について解説したいと思います。
カメラアングルとはカメラを構える角度のことです。カメラアングルには大きく分けて「ローアングル」「水平アングル」「ハイアングル」の3つがあります。
水平アングルとは、カメラを構える方向が水平な状態です。通常、多くの方が無意識のうちに水平アングルで撮影しています。
水平アングルに加えて、ぜひ覚えていただきたいのがローアングルとハイアングルです。
今回はローアングルについて解説したいと思います。


ローアングルとは、見上げるように、カメラを下から上へ向けて構える撮り方です。
写真Aを見ていただければおわかりの通り、カメラをそのまま上方へ向けています。それがローアングルです。
ローアングルにしたことで被写体がデフォルメされ、面白い雰囲気(形)に写すことができました。とくに写真Aの場合、広角レンズを使っているために、森の木が空の1点に向かって伸びているように見えます。
ローアングルで撮ると、写真に変化がつけられます。
その例をいくつか見ていきましょう。


写真A

晩秋のススキを狙う場合、通常の水平アングルでは周囲のものが背景となるため、季節感が出しづらいものです(写真B)。
ススキを撮るのなら、秋の空に浮かぶ雲と一緒に撮影して秋らしい雰囲気で狙いたい……。このとき使うのがローアングルです。
空を背景にしたい場合、ローアングルが役立ちます。
ポイントは少し姿勢を低くすること。下のほうから空を見上げることで、空が背景となり、秋らしい雰囲気が盛り込めます(写真C)。


写真B

写真C

ローアングルが役に立つのは、風景に限ったことではありません。
その例が写真D、Eです。いずれもシロツメクサに留まったベニシジミを狙った写真ですが、写真Dは水平アングルによるもの。
写真Eは地面から見上げるようにローアングルで狙ったものです。
チョウの側面が平面的で背景にコンクリートが写っている写真D。
それに対し写真Eは下から見上げたことで、背景のコンクリートが隠れ、チョウの表情が写り、より立体的になっています。さらに、前ボケを生かすこともできました。
ローアングルは被写体の見た目の雰囲気に変化をつけるだけではなく、邪魔な物を隠すなど、画面構成をシンプルにするのときも役立ちます。


写真D

写真E

最近のデジタルカメラには、可動式のモニターが備わっている機種もあり、ローアングル撮影が楽に行えます。
モニターを見ながらカメラを上に向ければ、無理な体勢にならずとも地面や水面すれすれのポジションからローアングル撮影が楽しめます。
写真F、Gはその例で、しゃがんだだけの位置からローアングルで撮影した写真Fに対し、水面ぎりぎりから狙った写真Gは、より大胆で、迫力ある写真に仕上がっています。
このようにローアングルを覚えておくと、ひと味違った写真が簡単に撮れることがおわかりいただけたかと思います。


写真F

写真G



最後にローアングルを生かした写真を2点ほど紹介したいと思います。


写真Fと同様に水面ぎりぎりのポジションから、雪が舞う軽井沢の白糸の滝を背景に撮影しました。
水面ぎりぎりからローアングルで撮影したことで、流れに変化が生まれ、また、雪の積もった周囲の林が一緒に盛り込め、雪が舞っている様子も表現されています。


写真H

以前このコーナーで、コンパクトデジタルカメラは広角マクロが得意という解説をしましたが、写真Iはその特性を利用しつつ、ローアングルで狙ったサクラの写真です。
広角マクロで背景のビルは小さく、サクラは大きく写り、この2つをローアングルで組み合わせたことでユニークな作品に仕上がりました。


写真I



ぜひ、皆さんも「ローアングル」を試してみてください。

< PROFILE >
こし のぶゆき
1968年神奈川県生まれ。カメラ専門誌や旅雑誌の撮影・取材を行なう傍ら、「メルヘンステーション」をテーマに全国の駅を撮影し、雑誌などに作品を発表している。公益社団法人日本写真家協会会員、日本旅行写真家協会理事。

「おでかけマガジン」より、みなさまへ読者プレゼント実施中!


旅行の口コミを集めたサイトが『トリップアドバイザー』ですが、そのコンテンツに「行ってよかった!夜景スポットTOP20」があります。
旅行者の口コミでランキングしたもので、第1位は北海道の函館山、第2位は長崎県の稲佐山、第3位に兵庫県の摩耶山、以下20位まで発表されています。
それぞれに口コミもたっぷりなので、臨場感のあるレポート満載です。
これからの季節、美しい夜景を撮影に行きましょう。



撮影のコツとしては手ブレが生じないように三脚は必需。
そのうえで、シャッター速度やISO感度を工夫してみましょう。
デジタルカメラの特性として、弱い光も捕えるために、ISO感度を1600~3200などとあげ、さらにシャッター速度を遅くし過ぎると、かえって「明るく」写り過ぎてムードが欠けてしまいます。
何回かトライして、夜景らしい雰囲気のある写真をものにしてください。

●トリップアドバイザー「口コミで選ぶ 行ってよかった!夜景スポットTOP20」
http://www.tripadvisor.jp/pages/NightviewPoints_2012.html
(※ランキングは2012年の集計のものです)

http://www.pref.shizuoka.jp/bunka/bk-223/fujisannohi/furusatofuji2013.html

世界遺産に登録された富士山を有する静岡県が開催するコンテストです。全国には「○○富士」と呼ばれている山が多くあります。こういった「見立て富士」をテーマにしています。
撮影テーマも「ふるさと富士(見立て富士)」で、本物の富士山を撮影した写真は除外されます。
掲載した富士山のような山は「蝦夷富士」、北海道の羊蹄山です。
このように、ふるさとの「富士山」をテーマに応募してください。
静岡県が開催するのは、県では富士山を想い、考える「富士山の日」運動を推進しているため。全国の富士山文化も尊重しているからです。

応募期間:2013年12月23日(月)
発表:平成26年1月下旬に審査を行い、県のホームページで発表。審査員は山岳写真家の白?史朗氏、写真家の沼田早苗氏ほか

賞品:フィルムカメラ部門とデジタルカメラ部門がある
【最優秀賞】各1点賞品5万円相当(フィルム)、賞品3万円相当(デジタル)
【優秀賞】各2点賞品3万円(フィルム)、賞品2万円相当(デジタル)
そのほか入選、佳作などがあり

編集部が取材で出かけて撮影したたくさんの写真の中から、壁紙向きの写真をプレゼントします。お気に召されたら、壁紙などにお使いください。



日本人は動物園と水族館が大好きという人がいます。それは事実でしょう。旅に出かけると、大なり小なり、いろいろな動物園や水族館を見かけます。すると、「入りたーい」と思ってしまうのです。ここに掲載した写真は水族館で撮影したものと野生のもののミックスです。旅先で野生動物に出合うのも、実は珍しくありません。日本にはまだまだ誇るべき自然が残っているのです。

< 著者PROFILE >
構成と写真
岩崎幸則
東京都生まれ。雑誌編集などを経てカメラ&ライターになる。現在は旅行雑誌、企業会報誌などに執筆。プロレス観戦が趣味。
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