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6月28日に首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の相模原愛川ICと高尾山IC間が開通、これにより東名高速、中央自動車道、関越自動車道が首都圏の“大外”でつながった。今回はSA情報を少々離れ、これから完成する自動車道について触れてみよう。



首都圏の鉄道網を見ると自動車道も見えてくる。
たとえば、首都圏の中心部から西に向かう鉄道を見てみよう。
西武池袋・新宿線、JR中央線、京王線、小田急小田原線、東急田園都市線が走り、神奈川方向へは東急東横線、JR京浜東北線、JR東海道線、JR横須賀線、京急本線など、『首都圏鉄道路線図』を見れば、その多さに驚かされる。

しかし、上記した西に(横に)走る路線をタテに結ぶ線はとても少ない。
首都圏を円を描いて走っているJR山手線、JR武蔵野線がその代表で、ほかには半円状に大外をまわるJR八高線くらいなのだ。
「首都圏住みたい町ナンバーワン」の“吉祥寺”にいたとして、南方向にわずかな距離で位置する調布へ、FC東京の試合を観戦しに行こうと思った時、電車利用では京王井の頭線で“明大前”駅まで出て、それから京王線に乗り換えるという>型の私鉄長旅を強いられる。タテを結ぶ交通機関はバスくらいのものなのだ。
首都圏の自動車道もまったく同じ状態である。

常磐自動車道、東北自動車道、関越自動車道、中央自動車道、東名高速など、地方の大きな都市へ走る自動車道がまずは開通した。
しかし、それらの自動車道を結ぶ自動車専用道路は、首都高速しかなかった。そのために当然、首都高速は渋滞する。他県ナンバーのトラックが、通過点にすぎない首都高速で渋滞にはまっている光景を、首都高速利用者なら限りなく見てきただろう。
もちろん、渋滞は首都高速だけに留まらず、環状七号線、環状八号線、国道16号など、“タテ”に首都圏を結ぶ道路は、慢性的な渋滞を起こしていた。

ときに遅々として進まない土地の買収や建設過程を経て、それでも首都圏をぐるりとまわる自動車道は、首都高速以外に計画されている。
『首都高中央環状線』は品川から渋谷、板橋、小菅、葛西と円を描く道路だ。これまでも“山手トンネル”などが開通して話題になった。
そして、今年末の開通を予定しているのが「中央環状品川線」で、大橋JCT(目黒)から大井JCTを結ぶ。
これにより開通前は首都高速で40分かかった新宿→羽田空港が20分と半分の時間で行けるようになる。
このように、“タテ”を結ぶ線ができるだけで、首都圏の自動車事情は大きく変わるのだ。




首都圏の環状道路で、中央環状線に次いで二番目に半径が小さい道路は『東京外かく環状道路』だ。すでに三郷から美女木、大泉を結んでいる自動車道だが、最終計画は千葉県側湾岸地区と川崎の湾岸地区を結ぶ半円状になるというものだ。

現在は千葉の湾岸地帯までと、大泉~東名高速間が「事業中区間」となっているが、川崎の湾岸地区までは「調査中区間」と先行きがはっきり決定していないようだ。

土地問題や周囲の環境保全など、完成までにクリアしないといけない問題が山積みなのだろう。

さて、6月28日に相模原愛川IC(東名高速)と高尾IC(中央自動車道)が開通した『圏央道』。

この開通は首都圏の渋滞緩和とともに、ドライブ大好き!な人たちには好都合となった。

たとえば、世界遺産に認定された富士山と富岡製糸場を一気にまわれるという欲張りドライブを可能にした。

開通に伴ってプリンスホテルグループでは埼玉県内で運営する4つのゴルフ場で、神奈川方面から来場したゴルファーに、9月末まで割引を設けるサービスを実施。そのほかのレジャー施設でも、圏央道開通をきっかけにしたサービスを期間限定で実施した。

この圏央道が、実は近い将来の“希望の道”なのだ。

というのは、開通期間が明記されているからだ。

2014年中には関越道~東北道間、常磐道~東関道間。さらに2015年には東北自動車道~常磐自動車道間が結ばれ、2020年になれば藤沢ICを経て横浜の釜利谷JCTまで開通する予定なのである。

東名、中央道、関越道、東北道、常磐道、東関道と、首都圏中心部から地方都市に向けて放物線上に延びる主要自動車道が、2015年には結ばれるのだ。

これによって、ドライブルートやドライブの目的地はずいぶん多彩化するだろう。
渋滞によっては道を使い分けることも可能になるに違いない。


首都圏以外でも開通を予定している区間がいくつもある。
以下にその主要な区間を示しておこう。

【常磐自動車道 常磐富岡IC~山元IC】
常磐富岡から浪江までの14㎞は2015年ゴールデンウイーク前までの開通を予定。浪江~南相馬、相馬~山元は今年中の開通を予定。

【上信越自動車道 信濃町IC~上越JCT】
妙高高原などの名温泉地、スキー場などを有するだけに、休日は交通量が多かった区間だが、片側1車線で前に制限速度より遅いトラックなどがいると往生した。現在、4車線化の工事が行われていて、2018年には開通予定。

【四国横断自動車道 徳島IC~徳島JCT~鳴門JCT】
本州から鳴門経由で四国に行く場合、自動車道はそのまま高松自動車道に直結していたが、2014年度中に徳島自動車道の徳島ICへも直結するルートが完成する。

【東九州自動車道 行橋IC~みやこ豊津IC、椎田南IC~宇佐IC】
九州内でもっとも遅れていた東海岸線の自動車道も2014年度、2016年度と順次開通予定。

このほかにも各主要都市での短距離区間や、長期計画としての近畿自動車道名古屋神戸線(大津JCT~神戸JCT)は2016年度から一部開通して、2023年度には完成予定だ。

このように、自動車道は今後もますます整備されていく。ドライブ好きには待ち遠しい情報だろう。

※紹介記事作成にあたりNEXCO各社、国土交通省のホームページ画面を使用しています。

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< PROFILE >
常磐二郎
海岸沿いのドライブとお酒が大好物のWEB・雑誌編集4年目の中堅編集者。
好きな高速道路は、東名高速道路と海老名SA。
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