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高速道のSAにドッグランが整備され、観光地にも「ペット入店OK」のお店が増えたため、このごろはペット連れのおでかけが当たり前になっています。青空の下でより一層生き生きとするペットたち。そんな一瞬を写真で上手にとらえるコツを越カメラマンが伝授します。

今回はペットや動物たちを撮る時のコツについて解説してみたいと思います。
ドライブ先で出合った動物たちはもちろん、ドライブに連れて行ったペットをどのように撮影したらいいのでしょうか。第一に、“生き生きとした表情”をとらえたいものです。しかし、これが意外と難しいのです。
動物やペットを可愛らしく、生き生きとした雰囲気で撮るには「周りの情景をうまく取り入れること」と、「よい表情を引き出すこと」、このふたつがあげられます。

羊が放牧されている牧場へ出かけたときに撮影した写真です。
立ったまま上から目線で撮影したら、ただの“毛の塊”が動いているだけの写真になってしまいました(写真A)。
そこで目線を下げるためしゃがんで子羊を狙ったのが写真Bです。下からの視線では、広々とした牧場の様子と清々しい青空を背景として取り入れることができました。まるで、ヨーロッパの牧場に紛れ込んだかのような風景です。 このように動物たちをとらえる場合は、上から目線で動物だけをアップで狙うのではなく、目線を下げて動物たちが“暮らしている環境”を取り入れてあげることがとても大切です。

写真A

写真B

周囲の情景を取り込むためには、動物の正面だけを狙ったのではいけません。正面からだけではなく、いろいろな角度にまわり込んで、周囲の状況を写真に盛り込みましょう。
とあるローカル線の駅のベンチで寝ている猫を狙ってみました。
最初は正面気味に(写真C)、次に頭のほうへまわり込んで撮影してみました(写真D)。
2枚を見比べると写真Dのほうが“奥行き感”が現れ、長閑な午後の雰囲気を引き出せています。
このように角度を変えて、まわりの情景を盛り込むことが雰囲気作りに欠かせません。

写真C

写真D

動物やペットを撮る時に、もうひとつ大切なのが、よい表情を引き出すことです。そのために大切なのが「目」です。「目」の捉え方ひとつで、動物の表情の印象は大きく変わります。
一見、同じように写っている2羽のボタンインコ。目の部分を拡大してみると、左の1羽は目にキャッチライトが入り生き生きしているのに対し、右の1羽にはキャッチライトが入っていないため、少し暗い印象です。
この「目力の差」が、この2羽の表情の印象を大きく変えているのです。
とはいえ、動物たちは気まぐれです。声をかけたからといって、きちんと目線がもらえるわけではありません。大切なのは何枚もシャッターを切って、最高のタイミングを逃さないことです。

写真E

かく言う我が家でも犬を飼っているのですが、以前飼っていた犬(サモエドという種類)は比較的簡単に表情が撮れました(写真F)。
しかし、今の犬(黒白のシェルティ-)はそうはいきません(写真G)。
その理由は毛の色にあります。つまり、白い毛に黒目は目立ちますが、黒地の毛に黒い目は目立ちにくいのです。ちなみに、目の周りが黒っぽい動物は目を煌めかせるライティングが欠かせません。
そこで、気をつけたいのが光の方向です。目を輝かせるために順光で撮影すると、生き生きとした表情になりました(写真H)。
なお、逆光のときなどは「レフ板」を使うと効果的ですが、レフ板を使うと動物たちを驚かせてしまうので注意が必要です。
※撮影するときには目立たないよう細長いリードを付け、犬の反対側に隠すように撮影しています。

写真F

写真G

写真H

おとなしく座らせた状態でもいいのですが、元気よく動きまわっているほうが動物らしく感じます。とはいえ、写真にするとなるとピントや露出を合わせるのが大変になります。
写真Iはピントがずれてしまいました。その後に成功したカットが写真Jです。
動物ばかりを専門に撮っているようなプロカメラマンであっても、百発百中ではなく、何枚も失敗をしていると聞きます。
大切なのはたくさん撮ること。ドライブモードを「連写モード」にして、ピント合わせは被写体を追尾するモード(コンティニュアスAFなど)にすることをオススメします。
そして、何枚もシャッターを切ると、成功の確率はアップします。

写真I

写真J

「周囲の情景を取り込み」、目に注意して「よい表情を引き出す」ことが動物写真を撮るうえでとても大切なファクターになります。 そんなことを頭に入れつつ、可愛らしい動物たちの姿をどんどん写してみてください。

写真K
< PROFILE >
こし のぶゆき
1968年神奈川県生まれ。カメラ専門誌や旅雑誌の撮影・取材を行なう傍ら、「メルヘンステーション」をテーマに全国の駅を撮影し、雑誌などに作品を発表している。公益社団法人日本写真家協会会員、日本旅行写真家協会理事。


動物園ではファミリーやカップルだけではなく、望遠レンズを備えたカメラや写生道具をもった人を見かけます。美しい色をした動物や、迫力たっぷりの動物はカメラの被写体として、絵の題材として最適なのでしょう。
今回、越カメラマンに教えてもらった「動物を撮るコツ」を実践しに、動物園にでかけてみませんか? ネットで検索すると日本動物園水族館協会のホームページや全国の動物園ガイドなどが見つかります。
なかでも、『ZOOMANIA』は動物園マニアの管理人によって運営されるサイトです。ゆえに、「動物園や水族館に行く」という立場でページが構成されています。
全国の動物園・水族館のホームページなども網羅されていますので、おでかけの参考になること間違いなし。行きやすい動物園を見つけ、動物写真に挑戦してみましょう。

●ZOOMANIA
http://zoomania.jp/
http://www.dogs-cats.tokyo/

まいにちカレンダー『日めくりワンコ!』『日めくりニャンコ!』の2016年版が好評発売中ですが、2017年版の写真募集が始まっています。
1年365日、たくさんのワンコとニャンコに会える日めくりカレンダーに仲間入りしてみませんか?
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でも、賞金以上に愛犬・愛猫がカレンダーを飾るのはうれしいものですね。

「おでかけマガジン」より、みなさまへ読者プレゼント実施中!
編集部が取材ででかけて撮影したたくさんの写真の中から、壁紙向きの写真をプレゼントします。お気に召されたら、壁紙などにお使いください。



各地に取材に行った合間、時間が空いたりするとぶらりと入るのが動物園です。そこにいる動物は心を癒してくれますし、動物園に通っていると「冬に元気な動物は、夏おとなしい」「夏に元気な動物は、冬じっとしている」などの、当たり前のような発見があっておもしろいものです。今回は動物園で撮影した写真です。
< 著者PROFILE >
構成と写真
岩崎幸則
東京都生まれ。雑誌編集などを経てカメラ&ライターになる。現在は旅行雑誌、企業会報誌などに執筆。プロレス観戦が趣味。
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