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「寒い時期はキャンプをしない」という人が多いのでは。しかし、“なにもしない”ではいつまでたっても初級者キャンパーから脱皮できません。用具の手入れを行ったり、冬の間にアウトドア技術を覚えたり…。寒い時期に備えておけば、春からのキャンプシーズンが大きく変わります!



<ランタン>
ランタンには大きく分けてカセットガスを使用するものと、ガソリンを使用するものがあります。
ランニングコストを考えればホワイトガソリンを使うタイプがお得です。しかし、点火にポンピングが必要なガソリンランタンは、シーズンオフには燃料を戻してタンクを空にする~チェックバルブが腐食しないようにメンテナンスするなど、長く利用できる分、オフシーズンの手入れが欠かせません。ま、ガソリン式ランタンを愛用するベテランキャンパーなら、その方法は熟知しているでしょう。
さて、初級者の多くはカセットガス式ランタンを用いているのではないでしょうか。
通常のカセットガス式ランタンであれば、第一にチェックすべきポイントはマントル(光を放つ部分)の状態です。痛んでいたり、老朽化していればそれぞれのランタンに合った純正のものを付け替えましょう。その方法は商品カタログや各メーカーのホームページに掲載されています。
マントルを確認しないままに春キャンプを迎えると、うまく灯りが点せないなどのトラブルに繋がります。

<バーナー>
キャンプでは豪快な料理がしたくなります。また、夜は家庭のキッチンより暗いために、吹きこぼれたりするのも日常茶飯事。
もちろん、その時々にお掃除をしていると思いますが、しばらく使わない冬季は、こびりついた汚れや、ベトベトになった部分を徹底的に掃除しましょう。
清掃方法は家庭のキッチンの汚れを落とすのと同じです。ただし、メーカーごとに周囲の仕様が異なりますし、周囲は塗装しているものがほとんどです。堅い鉄製のブラシでゴシゴシと周囲までこすってしまえば、塗装まではがれてしまう恐れもあるので注意が必要です。

<ガスボンベを使用する器具に共通>
ガスボンベを使う器具やランタンでもバーナーでも「Oリング」と呼ばれる、ボンベと本体を密着する部分があります。
器具を逆さにしてガスをねじ込む部分に見える、黒いリング状のものです。
この小さなOリングがガス漏れを防いでいます。Oリングがきれいな円型であれば問題ありませんが、キズ付いていたり、老朽化していれば別売りのOリングと取り換えてください。Oリングがボロボロになってしまえば、ガスの通りが悪くなり、満足に機能しなくなります。
また、ガス器具を清掃するからといって、むやみに分解しないことです。さらに、クモが巣を張るような場所に保管しないでください。小さなクモが器具の中に入り込んで巣を作り、ガスの流れを悪くするケースもしばしば見受けられます。


キャンプの後にシュラフをケースに入れたまま放置。あるいはキャンプの翌日に干してからケースに入れて、そのまま春まで放置。
こんな人はいませんか? これでは久しぶりのキャンプの時にシュラフがゴワゴワしていたり、カビ臭かったり…。決して安眠できません。
ここでは一般的な洗濯方法を紹介します。
シュラフの中綿はたいていが化学繊維(ポリエステル)かダウンです。
ダウンの場合は細かい注意が必要ですが、大方のキャンパーが使用している3シーズン用のシュラフは中が化学繊維、外素材はナイロンかポリエステルでしょう。これらの素材は家庭用洗剤で気軽に洗濯できます。ただし、柔軟剤入りの洗剤は避けたほうがいいでしょう。
中綿が化学繊維の場合は、ある程度の割合で縫い付けられて固定されているので、ジャブジャブ手洗いしても中綿が偏ってしまうことがありません。洗濯機に入れる場合はジッパーを閉じて洗ってください。
乾燥は自然乾燥がいちばんです。数日かけてじっくり陰干しをして、完璧に乾かしましょう。
ある程度陰干しをしてから、ふとん乾燥機などをかけるのも手です。洗濯をしない場合でも、ふとん乾燥機をかけておけば、ダニなどを除去できますし、爽やかに春キャンプを迎えられます。



冬の間に工作はいかがでしょう。
たとえば、ネームプレートを作る。名前を入れたネームプレートを作ってタープに掛けておけば、周囲も親しみをもって接してくれます。
キャンプの楽しさのひとつは、新しい仲間ができることです。新しい仲間から過去のキャンプ体験を聞いたり、でかけた場所のことを聞く。それは自分の財産にもなります。
ネームプレートを掛けておくのは、そのための第一歩です。
また、木製調味料ケースを手作りするなどの小物を作るのもいいでしょう。オリジナルのキャンプ道具があるなんて、とても素敵なことだと思いませんか?
ホームセンターに行けば、簡単に材料は手に入ります。
さらに、キャンプでの1杯をおいしくいただくために、自家製のマグカップなども素敵です。近所の竹林を訪ね、所有者に相談して切り倒した竹があるのなら、太めの部分をいただいてくる。
節を利用して器部を作り、竹の取っ手をボンドで取り付ければ、簡単に自家製マグカップができます。ビールがぐっとおいしくなりますよ!


多くのキャンパーがキャンプ用の調味料をまとめてケースに入れています。そのほうが忘れることがないし、持ち運びに便利だからです。
塩、コショウ、しょうが、おろしにんにく、コンソメ…。それぞれの家で調味料関連食品の種類はまちまちでしょう。
ただし、キャンプ用具と一緒に保管して、そのまま春キャンプに持って行くというケースがあります。なかには賞味期限が切れているものもあって…。
冬の間にこのような食材のチェックもしておきましょう。賞味期限などが切れたものは処分して、新しいものを事前に揃えておく。調味料は比較的賞味期限が長いので、年に一度しっかりチェックをして補充しておけば、キャンプ再開の時に困ることはありません。



近年、アウトドア料理の代表ともいえるのがダッチオーブン料理です。ダッチオーブンを使って料理をした人もいるのでは。
そして、手入れを怠ってはいけないのもダッチオーブンです。冬は徹底的にダッチオーブンの手入れを行いたいものです。
まずはダッチオーブンを加熱します。その後、ダッチオーブンが冷めてきたらお湯とたわしなどを使って汚れを落とします。錆が浮いていたら多めの塩を利用して汚れを落とします。
注意点としては、ダッチオーブンが熱いうちに水を入れないこと。ダッチオーブンは急激な温度差に強くありません。
また、洗剤を使ってはいけません。購入時にシーズニングなどを行って育ててきたダッチオーブンも、馴染んだ油が抜けてしまいます。
植物性の油を利用して汚れをていねいに落としていきましょう。
汚れがあらかた落ちたら、ダッチオーブンを空焼きにして水分を完全に落とします。ここで水分が残っていると錆の原因になります。とくに蓋や取っ手に水分が残らないように注意。
その後にダッチオーブンが温かいうちにキッチンペーパーなどを使って植物性油を薄く塗り込んでいきます。
ひととおり手入れが終わったら、蓋と本体を別々に新聞紙などで包み、保管しましょう。新聞紙が湿気を吸って錆を防いでくれます。


冬の休日は家で過ごす時間が多くなります。
そんな時に、アウトドアの勉強をしてみてはいかがでしょう。
おすすめはロープワークです。
ロープワークを覚えておけば、テントやタープを張る時も便利ですし、荷造りや、解けないトレッキングシューズの靴ヒモの結び方まで、アウトドア全般で役立ちます。
ロープワークの書籍はたくさん出版されていますし、インターネットを検索しても実例が出てきます。
そのほかにも、アウトドアの技を身に付けるのに十分な時間があるはずです。

※今回のプレゼントはロープワークを簡単に解説している書籍です。ぜひご応募ください!


通常、メーカーやスポーツ店主催の「アウトドア新製品フェスタ」が開催されるのが冬から初春にかけてです。各メーカーが工夫を凝らした新製品、あるいは進化した用具を発表する場と考えていいでしょう。
フェスタでは必ず自分たちのキャンプスタイルに合った新製品が見つかります。まずはフェスタ会場にでかけて新製品のチェックをしておきたいものです。
新製品フェスタの情報はアウトドア雑誌やメーカーあるいはスポーツ&アウトドア店のホームページなどに掲載されます。お気に入りのメーカーのホームページなどを適度にチェックして訪ねてみてください。

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●オートキャンプの情報ならこちらへ
社団法人 日本オートキャンプ協会
http://www.autocamp.or.jp/
< PROFILE >
浜口昭宏
雑誌やWEB編集を始めて数年の編集者。超がつくほどのアウトドア初心者だったが、猛勉強をしてそれなりに成長。アウトドアの中で大好きなシチュエーションは、ビールがおいしいBBQ。
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