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前回はキャンプ場にある宿泊施設をご紹介しました。区画サイトとフリーサイトの違いや、コテージ、バンガローなどがおわかりいただけたと思います。そこで、春の初心者講座の第2段としてキャンプ場選びについて書きます。


4月はキャンプへの新規参入者が増える時期だと前回書きました。それは、子どもが幼稚園や小学校に通い始めると、親しくなった家族同士が、「子どものためにキャンプでもしませんか?」と、意気投合するケースが多いためです。
そして“初めてキャンプ”となります。いくら初キャンプといえどもスムーズに行って「また行きたいね」としたいものです。
そのための基本の“キ”について今回は触れましょう。いくつかのバックナンバーと共通することも多いのですが、初キャンプに挑む人がわかりやすいように、まとめてみました。


前号でさまざまな宿泊施設について書きました。
たとえば、コテージなどを利用し、用具をレンタルし、食材もキャンプ場に依頼すれば、ほとんどのものを用意する必要はなくなります。とくにグランピングや食事プラン付きコテージの場合は、手ぶらでアウトドアライフが可能です。
用意するものはアウトドア用の服装とシューズぐらいになるでしょうか。
まずはこちらで体験して、続けられそうなら用具を購入するというのも手です。
しかし、最初からテント泊となれば別です。レンタルのあるキャンプ場もありますが、それなりの用具が必要になります。
以下の用具は揃えておきたいものです。また、組み立て方なども事前に覚えて(練習して)おくといいでしょう。
テント

キャンプサイトでの宿泊場所になります。宿泊人数によって大きさが異なります。また、タープと一体型のもの、2部屋のある大型のものなどがあります。利用人数によって決めるといいでしょう。組み立て方法はメーカーによって異なります。事前に練習を忘れずに。
タープ

キャンプサイトの屋根になります。大きなタープを購入してテーブルだけでなくテントの上にまで張ると、雨の時に安心です。一般的にはテーブルをすっぽりカバーできるサイズがいいでしょう。風に弱いという側面もあるので、タープの張り方とロープやペグダウンの方法などを事前に勉強しておきたいものです。
シュラフ

アウトドア用ふとんです。筒状になっているので一つで敷き布団と掛け布団を兼任します。オールシーズン用、スリーシーズン用などがあります。冬にキャンプをしないのなら、スリーシーズン用がいいでしょう。下にマットを敷けばより快適に眠れます。
テーブル

アウトドア用の折りたたみ式が便利です。軽量のものもあります。また、最近では2段になっているものなど、より便利な商品も発表されています。使用人数、クルマの収納スペースを配慮して購入すればいいでしょう。
チェア

アウトドア用の軽量で折りたたみ式のものが最適です。進化したチェアは肘掛けやカップホルダーなども付いています。ミニテーブルが付いたものもあります。大人はチェア、子どもは折りたたみ式ベンチという方法もあります。
バーナー

アウトドアクッキングに欠かせないのがバーナーです。とくに写真のようなツーバーナータイプが便利ですが、家庭でお使いになっている卓上コンロでも代用できます。
バーベキューコンロ

アウトドアクッキングの醍醐味はやはりバーベキューでしょう。炭火でおいしく食べるために、バーベキューコンロは欠かせません。夕食の後に焚き火台として使えるものもあります。これを購入すればよりアウトドアライフは充実します。なお、ヤケド対策としてトング、軍手などの用意も忘れずに。
クーラーボックス

食材を保管するために、飲み物を冷やすためにクーラーボックスは必需品です。容量によって値段も異なるので、クルマの収納スペースを考慮して。持ち運びに便利な車輪が付いたタイプもあります。
ランタン

サイト内のライトです。通常はガスタイプが多いのですが、電池式などもあります。夕食や屋外で使うのはガスタイプ、テント内はより安全な電池式と使い分けるといいでしょう。虫が寄りつきにくいように工夫されたランタンなどもあります。
ちなみにバーナーにもいえますが、燃料は本格的なアウトドアタイプのホワイトガソリンを使うものとカートリッジガスを使うタイプがあります。初心・初級者にはカートリッジタイプを使う用具が取り扱いが簡単でおすすめです。
そのほかアウトドア用の食器類など、経験を重ねていくうちに欲しいものは増えていきます。エコを考慮するまでになれば、自然にやさしい洗剤などの小物にもこだわりが生まれます。
しかし、最初は紙製のお皿でもかまいません。最低限必要な物を準備すればいいでしょう。


キャンプが続けられるか否かを左右するのはママの意見が大です。
これはおでかけマガジン編集室のボスが以前編集長を務めていたアウトドア雑誌の読者アンケートでもはっきりしています。
要するにママが「キャンプはこりごり」となると長続きしないのです。
だから、たとえば食器洗いはお子さんの担当、調理はパパなどと担当を決め、ママ任せにしないことが大事です。
同様に、キャンプ場選びを失敗するとママが「もういや」となって続きません。
そこで、キャンプ場選びのポイントを整理しましょう。
管理人常駐と売店の充実

前回も書きましたが、管理人さんはキャンプ初心者の強い味方であり、名アドバイザーです。キャンプ場には管理人さんが常駐のところ、昼だけいるところ、ほとんどいないところがあります。管理人さんが常駐のところが安心です。たとえば天候が急変したときなどにも強い味方になってくれます。
また、編集室スタッフの経験上、管理人さんが常駐しているところは売店やレンタル用品が充実している傾向にあります。レストランやカフェ営業をしているところも多くあります。
なにからなにまで自分たちでやるというよりは、管理人さんやキャンプ場の助けを借りるのも方法でしょう。
なお、管理人さんやスタッフが常駐しているところでは、天体観測、物作りなどの“体験教室”も頻繁に行う傾向があります。アウトドアならではの体験をキャンプ場のイベントで行うのも素敵な時間です。
区画サイトの充実と場内外灯

前回記したことですが、区画サイトのなかには「高規格サイト」と呼ばれるところがあります。これは借りた人が専用に使えるAC電源、水道、流し台やバーベキュー用の台などが設置されたサイトです。もちろん、クルマもサイト内に駐車できます。さらに、テントを張るスペースが高くなっていて雨水を配慮しているケースもあります。まずは高規格サイトの有無を確かめ、そのうえでその内容を問い合わせてみましょう。高規格サイトといってもキャンプ場によって内容はまちまちなのです。
また、高規格キャンプ場は場内の外灯が充実していることが多いのですが、この点も予約時にチェックしておきたい要素です。初キャンプではいろいろ勝手がわかりません。まして、暗闇を歩いてトイレに行くのはたいへんです。外灯が整備されていれば、トイレや管理棟に夜間に行くのも楽です。
ただし、外灯が充実していればそれだけキャンプ場全体が明るくなり、星空観察に向いていないなどのデメリットも生じます。
お風呂に水洗トイレ

キャンプ場にお風呂が付いているのが当たり前だと思ってはいけません。案外、コインシャワーのみのところも多いのです。
「汗をかいた後はお風呂に入りたい」というのが多くのママの気持ちです。それに応えるためにもお風呂があるかどうかを重視しましょう。なかには温泉を備えているキャンプ場もあります。これならママは大喜びでしょう。
また、コインシャワーしかない場合は小銭の用意を。コインシャワー、コインランドリー、自販機とキャンプ場には案外コインが必要となります。事前に100円を集めておくといいでしょう。
トイレもチェックしておきたい場所です。清潔感のないトイレをママたちはもっとも嫌います。水洗でウォッシュレットが付いているのかなどの細かいところも事前確認を。
近場でお気に入りを見つけよう

初めてキャンプでチェックしたいキャンプ場の要素を見てきました。加えて一つ、重要な点があります。
それは、行きやすい近場のキャンプ場を最初は選ぶことです。
クルマの移動時間が少なければ、チェックイン可能時間に着いて、準備の時間がたっぷりとれます。
それに、気温差がそれほどない近場だったら、寝るときに「寒い」とはなりません。気温が予測できるので野外での宿泊に困らないのです。
しばしばあるのは、天気予報の最低気温よりずっと寒いとか、最高気温より暑いなどで眠れないケースです。
これは、高原などは初夏などでも気温が市街地より落ちるために、天気予報の予測よりはるかに寒いことがあるためです。または、海辺や日陰のないキャンプ場で、テント内の温度が上がってしまったなどのケースです。
しかし、近場の郊外型キャンプ場なら、それほどの気温の差もなく、風の強さもあまり変わりません。
失敗するケースが少ないのです。

以上の要素を覚えて、安心して初キャンプに臨んでください。

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社団法人 日本オートキャンプ協会
http://www.autocamp.or.jp/
< PROFILE >
浜口昭宏
雑誌やWEB編集を始めて数年の編集者。超がつくほどのアウトドア初心者だったが、猛勉強をしてそれなりに成長。アウトドアの中で大好きなシチュエーションは、ビールがおいしいBBQ。
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