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  4. 第8章 四季を満喫するキャンプ

かつては冬を除いた春、夏、秋を3シーズンと呼び、この時期がキャンプに最適とされていた。そのために、用具にしても3シーズン用が主で、それ以外のものは少なかったのが現実だ。
しかし、近年では冬を含めたすべての季節が楽しめるようになった。
ベテランキャンパーの中には、「雪を見ながらのんびりするのがいい」「人が少なく本当の自然を目にできる」「雪の上に動物の足跡を探すのが楽しい」などと話す人もいる。
「寒さ」がいちばんの問題だが、オートキャンプ場も対策を練っており、防寒対策が施されたコテージなどの準備がある。静かな時に、管理人さんとじっくり自然の話をするのも楽しいもので、“管理人さん独り占め”も冬だからできることだ。

冬も楽しむために、多くのアウトドア用具を取り扱っているショップ「L-Breath」池袋西口店のおすすめグッズとともに、季節に合わせたオートキャンプを紹介。自然が見せる四季折々の風景を満喫しながら楽しもう。

春の日差しがきつい日や、夏真っ盛りのキャンプには左図のサイトレイアウトが快適で過ごしやすい。日差しを避けるように車を配置し、テントのキャノピーを立てたりすることで多くの日陰を作り出せる。

虫対策にはスクリーンタープを全面メッシュにして覆うことで虫の侵入を防ぐことができる。

また日本人の知恵のひとつとして有名な“打ち水”も暑い夏には効果あり。周囲に水をまいてみたら。さらに電池式の扇風機なども効果抜群だ。

炎天下でのキャンプで一番危険なのが熱中症。こまめな水分補給も欠かさずにとろう。

さまざまな涼しくするテクニックで暑い日を快適に過ごそう。

今回、おすすめアウトドアグッズを紹介してくれた
L-Breath池袋西口店 副店長の吉野 良二さん

ハグバン虫よけバンド メーカー:ダンロップ
腕に巻いておくだけで虫が寄りにくくなる防虫グッズ。匂いの残るスプレーなどが苦手な人におすすめ。虫が嫌がるほのかな香りが付いていて、バンドが水に濡れても効果が落ちないので水場でも安心して使える。

秋の夕暮れ時や真冬でのキャンプで注意したいのが“底冷え”。

しかし暖かく過ごせる術を知っておけば、問題なく、真冬のキャンプを楽しめる。

右図のサイトレイアウトのように、なるべく日差しをテントやタープに入り込む形で配置すると日の暖かさが感じられる。

太陽の暖かさだけではもちろん足りないので市販されているアウトドアヒーターや、焚き火台があるとさらに暖かくなり快適だ。

通常のテーブルに毛布を敷いて、足元を暖かくするようにこたつ状態にしてもOK

テント=キャンプと決めつけなければ、冬だってキャンプは存分に楽しめる。
最強の味方はコテージだろう。冬もオープンしているオートキャンプ場のコテージにはたいていエアコンディショナーが付いている。つまり、完全に別荘の感覚で利用できるのだ。
また、冬季の営業も行っているということは、そのオートキャンプ場そのものが「冬季対策」を実施しているということ。
都会では見られない大きな薪ストーブや暖炉が管理棟にあったり、温泉が付いていたり、「暖」のための方策が取られているケースが多い。
家族で温泉旅館などの宿泊施設に行くよりはるかに経済的なオートキャンプ場のコテージ。さらに、冬は空気が澄んで夜空の星も輝きを増す。
冬キャンプも案外いいものだ。

オートキャンプ場にAC電源付きのサイトが増えている。これによって、冬キャンプの愛好者が増えている。
たとえば、電源さえあればテント内で電気カーペットや電気ヒーターなどが使えるし、電気毛布にくるまって眠ることもできる。十分に“暖”がとれるようになったのだ。
これも3シーズンだけでなく通年キャンプが楽しめるようになった大きな要素だろう。

JETBOIL メーカー:Bellcadia
「このバーナーは気温が低い状況下でも、他のシングルバーナーより早くお湯を沸かすことができ、そしてバーナーのパーツがすべてクッカー内に収納できるところがおすすめです」と副店長の吉野さん。

写真のJETBOILが店頭に並んだのは今から3年前だが、キャンパーたちの口コミで徐々に人気となり、今ではお店一押しのグッズに。最大の特徴はカップ麺1杯分の水(250ml)を約100秒で湧かせる火力の強さと早さ。シンプルな保温クッカーと熱効率の高いストーブとの組み合わせで短時間での調理を可能にしている。

ファイアグリル メーカー:ユニフレーム
冬場のキャンプで暖をとる方法として人気なのが、アウトドア料理も楽しめて、安全に火遊びもできる焚き火台だ。丈夫なステンレスボディで4面から支えるスタンドは重いダッチオーブンを載せても大丈夫。安心して、焚き火を楽しむことができるので初心者におすすめ。

L-Breath池袋西口店の副店長の吉野さんに聞いた、お店一押しのアウトドアグッズを紹介。
初心者もベテランキャンパーも持っておきたいグッズばかりなので実際にショップへ出かけて、チェックしてみよう。

ティカXP  メーカー:ベツル
キャンプ場の暗い夜でも快適に明かりを提供してくれるヘッドライト。実際にキャンプ場へ行くと使っている人を多く見受けられる。
「普段、私もキャンプではヘッドライトを愛用しています。周囲が見えやすくて、夜のキャンプには最適です」と副店長の吉野さん。ショップ店員さんが実際にキャンプで活用しているグッズだ。

ダッチオーブン 10インチスーパーディープ メーカー:ユニフレーム
通常のダッチオーブンだと鋳鉄製で使用後のシーズニングなどの手入れが何かと大変だが、この商品は4.5mm 極圧黒皮鉄板製なので洗剤で洗うことができ、手入れが簡単。10インチなら家庭でもダッチオーブン料理を楽しめる。


和武器 メーカー:snow peak
今、アウトドアのみならず、さまざまなところで「エコ」が叫ばれている。
キャンプへ行くと割り箸などを利用している人が多いが、最終的には捨ててしまい資源の無駄となる。そこで自然を愛するキャンパーとして持っておきたいのがこのグッズ。
箸の先端の木の部分は、折れてしまった野球バットを再利用しており、また先端部分を取り外して、手持ちの部分へと収納できるコンパクトな優れもの。
一生使えるカトラリーなのでぜひとも持っておきたい。

イージーリフトチェアー メーカー:Coleman
リクライニング機能や、肘掛け部分にはドリンクホルダーがあり、便利で快適なチェア。
暖かい日を浴びながら、リクライニングで足を伸ばし、ゆったりとしたひとときを過ごしたい。

まずキャンプに行く前に必ず立ち寄りたいのがアウトドアショップ。
できるだけ多くのアウトドアグッズを見て、自分なりに比べられるよう、大型店舗に行くことをおすすめしたい。

初心者はどの用具がいいのか分からない時もある。そこは恥ずかしがらずに店員さんに聞いてみよう。
豊富なグッズ知識で親切に説明してくれるので安心して購入できる。

L-Breath
URL:http://www.e-victoria.jp/php/user/U_Main.php

都内に3店舗、横浜市内に2店舗構える大型アウトドアショップ店。こだわり抜いたキャンプグッズをはじめ、充実のアウトドアグッズを販売しており、専門店ならではのアフターケアも魅力で初心者にはうれしい。
店内には季節に合わせたおすすめグッズコーナーなどもあって、どの時期に行っても楽しめる店作りが魅力。

夏にはタープやテントの設営方法でなるべく影を作るようにして、子どもたちや自分たちも快適に涼しく過ごせるようにしよう。また夏場はとくに熱中症になる危険性が高いのでこまめに水分補給をさせることも大切。冬場には、なるべく暖かい服装、重ね着などをさせるといい。