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アベノミクス効果で1ドルが100円前後になって海外旅行に割高感がある今、めざすは東北です! つい先日、東北自動車道沿いの温泉地に行き、「行くことが大事」、それが支援につながると再認識しました。

栃木県・塩原温泉郷の福渡地区にある川沿いの共同露天風呂。湯が浴槽内で湧いている
311以降、東北地方の被災地はさまざまな報道番組やドキュメンタリー番組に取り上げられている。
津波の被害に遭った地域は命を落とした方も多く、町ごと流されてしまったのだから、未来に向けてもっとも支援すべきところであり、その現状を全国の人々がテレビやラジオ、雑誌で知るのは必要なことだろう。
「支援を風化させてはいけない」という言葉を最近よく耳にするが、その言葉を必要としない世界でありたいと願わざるをえない。



個人的な話ではあるが、ぼくは金銭的支援をこれまでに行った。また、友人とともにボランティア活動も数日行い、惨状を目の当たりにした。
この経験は生涯忘れられないだろう。



最近、東北地方の温泉地を取材する機会があった。それらの地域は山間部にあり、津波などの直接的被害を受けたわけではない。
しかし、311の震災によって、さまざまな被害を受けているのを改めて知った。
そこで、今回の提案は、東北自動車道で観光に行こう!なのだ。
折しもアベノミクス効果で円の相場が昨年秋の70円台から100円前後と大きく変動、海外旅行には割高感がある。
だって、たった半年前にハワイで490円(7ドル)で飲めた生ビールが、今や700円なんだから。
そこで国内旅行に目を向けてみたらいかがだろう。
そして、どうせ行くのなら東北へという提案なのだ。

福島県の甲子温泉旅館大黒屋の大岩風呂。ここもその場で湯が湧く。子宝の湯としても知られ、日帰り入浴も可能
今回、取材でまわったのは福島、宮城、岩手の温泉だ。
宿の大将や女将に話を聞くと、311の影響がさまざまに出ているのを知った。
まずは福島の温泉地。ある宿は311以降の風評被害によってキャンセルが相次ぎ、さらにはその後の客離れによって経営が破たんした。その温泉地は福島原発から直線距離で約75㎞の位置にあった。
経営者が代わって再開できた宿はまだいい。ある宿はそのまま放置され、温泉地の景観を壊した。しかし、周囲の宿も風評被害が原因なのを認識しているから、破たんした宿について多くを語らない。



風評被害でいえば、ラジウム温泉、ラドン温泉が軒並みその被害を受けている。
ラジウム温泉、ラドン温泉は法律上は「放射能泉」に分類される。
この温泉の効果は高く、簡単に書けば空気中や皮膚からラジウム・ラドンの成分を取り入れることで、細胞がそれに対応しようと活性化されて新陳代謝が高まる。
効能が非常に高い温泉で、温泉療養先進国では放射能泉を有効利用した温泉療法がずいぶん研究されている。
鳥取県の三朝温泉は、国内の最先端といってよく、温泉地と病院の連携もある程度できているほどだ。
また、放射能といってもα線、β線、γ線などのさまざまな種類があるし、「被ばく」のメカニズムはある種の電離作用によってなされるもので、放射能=絶対に被ばくではない。
しかし、311以降、放射能泉=被ばくのイメージを定着させるような間違った発言を行うテレビコメンテーターが現れた。それによって、ラジウム・ラドン温泉も疑問視する風潮が生まれ、該当する温泉地は集客しづらい時を迎えたのである。
上記は「風評被害」の部類だ。




福島県南会津の「宿場 大内宿」。会津城下と日光今市を結ぶ32里中、会津から2番目の宿で1640年頃に整備された
一方、311における自然の被害に遭った温泉地、温泉旅館も多い。
福島の南会津のある旅館は、かつては「自噴泉」の湯船があった。浴槽の底で湯が湧いていたのである。しかし、311以降、湯が湧かなくなった。そのため、引き湯をして湯船を満たしている。
群馬の名湯として知られる温泉は、311と中越地震のたびに源泉温度が2度ほど下がった。その後、温度はやや上がったが、地震のたびに温度が下がり、加水・加温なしの名湯は、ややぬるめになっている。
そのほかにも源泉が湧かなくなって廃業に追い込まれた温泉宿もあった。



いずれにせよ風評被害や温泉事情によって客足は311以前より落ちているのが現状だ。
それでも「桜まつり」などが開催される東北の都市、大河ドラマ『八重の桜』にちなんだ観光地は、なんとかイベントによってお客を取り戻しつつある。しかし、大きなイベントをもたない東北の温泉地や1軒宿は、311以前にお客様の数を取り戻せていないのが現状だ。
これらは目に見える被害を受けていないために、テレビや雑誌であまり取り上げられていない。さらに、被災地としての援助も少ない。隠れた被災地といえるだろう。
これらの場所を支援するためには、そこに行くしかないのである。そして、“支援”というよりも、純粋に良質の温泉を楽しみ、周囲の観光地で遊べばいい。



ちょっと硬い話になりました。
でも、少しでも現状をご理解いただき、東北自動車道と東北の温泉地と周遊観光を楽しんでもらいたいと思うのです。
 

【佐野SA 下り線】


佐野ラーメンでおなじみの佐野SAに名物うどんが新登場。うどんにトッピングするのは、大きな「さのまる天」だ。ボリュームたっぷりでうれしいうどんだ。

【上河内SA 下り線】


ラスクはさまざまなSAで人気を博しているが、ここのおすすめはなんともかわいいシューラスク。シュー生地をカリカリに焼き上げている。

【那須高原SA 下り線】


“ちゃんぽん”といえば長崎県などを中心に海の麺の感があるが、こちらは野菜いっぱいちゃんぽん。これ1杯で厚生労働省の目標とする野菜摂取量をクリア。

【安達太良SA 下り線】


国産のさつま芋と、北海道産の小豆を地産のとろろを使用した生地で包んだ銘菓。もちもちの生地が印象的だ。小町伝説が残るご当地ならではの一品。

【国見SA 下り線】


熱々の国見釜飯は牛タン、鮭、牡蠣の3種類。ざるそばやいも煮汁などのセットメニューもある。釜飯というと横川を思い出しがちだが、こちらもお試しを!

【長者原SA 下り線】


東北・仙台旅行の定番中の定番グルメ。専門店同様の焼き方で定評があり、麦飯、テールスープとともにいただく。網焼きの味を堪能あれ。

【前沢SA 下り線】


前沢牛50%、岩手四元豚50%を利用した気軽に食べられるメンチカツ。少々お腹が寂しいときに最適だ。前沢牛コロッケもなかなかの味。空腹ならふたつとも!

【紫波SA 下り線】


地元・洋野町産ミルクと宮古市産の塩がマリアージュ! 絶妙なおいしさを演出している。これからの季節、大人気になるに違いない。宮古市の支援にもなるソフト。

【岩手山SA 下り線】


地元・八幡平のブランド豚「杜仲茶豚」はその名のとおり杜仲葉茶で育てられており、臭みがない上質な肉質。旨味たっぷり、丁寧に作られたフランクを頬張りたい。
東北観光フリーパス、7月1日まで

7月1日までの金・土・日・月・祝日およびその前後の平日のうち連続する2日間、3日間に対応するのが東北復興支援キャンペーン「東北観光フリーパス」だ。
東北周遊プラン、首都圏出発プラン、北関東出発プランの3種類があり、ETC車限定で発行される。
たとえば、首都圏出発プランの場合、基本料金は3日間で10000円とぐっとお得。
申込や詳細については下記のNEXCO東日本ホームページ「どらプラ」を参照。
※お出かけ前に下記に掲載したホームページにてメニューの有無などをお調べすることをお勧めいたします。
SA情報告知記事作成にあたりNEXCO東日本のホームページより写真をお借りしています。

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< PROFILE >
常磐二郎
海岸沿いのドライブとお酒が大好物のWEB・雑誌編集4年目の中堅編集者。
好きな高速道路は、東名高速道路と海老名SA。
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