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最近、テレビのCMで「豪華客船で日本沿岸クルーズ、〇泊〇日で〇〇円!」などと流れるようになった。ひと昔前までクルーズの旅といえば、数か月、何百万円もかかるイメージだった。では、クルーズの旅は変わったのだろうか。

日中は観光地観光。夕食の前はデッキで優雅なひとときを


フロントの前のアトリウムは豪華ホテルと同様の華やかさ
脚本家の橋田壽賀子先生などが、「一生懸命お仕事をしたあとは、クルーズで2か月ぐらい世界をまわるのが楽しみ」と発言し、芸人司会者が「いくらぐらいかかるんですか?」「そうね、2ケタではとても足りないわね」「げへーーー」なんていう会話がいっときテレビでずいぶん流された。

そのために、いつの間にかクルーズは長期間の休暇と高額が必要な、一般庶民には縁遠い存在になってしまった。

しかし、最近のテレビCMでは1週間前後で10万円ほどの豪華客船の旅が宣伝されている。

では、クルーズは急に激安になってしまったのだろうか。

実は欧米では1週間~10日前後のクルーズは昔から盛んだった。

たとえば、Aという豪華客船がある。Aは夏のあいだは地中海を中心に航海する。ヨーロッパが冬になれば暖かい中米をクルーズする。
そのなかで、いくつものコースが設定されているのだ。

ベニス~アテネ~ローマ~バルセロナ。次がバルセロナ~リスボン~ロンドン。その次がロンドン~オスロ~北欧。こんな具合に、7~10日間程度に設定されたコースで港を結んでいる。

クルーズの旅の参加者は、行きたい港に行くコースに乗船する。なかには2コース連続で乗船する人もいる。

総じていえるのは10日以内でも十分にクルーズが楽しめるということだ。

さらに、クルーズの旅は「オールインクルーシブ」が基本。運行会社によってアルコールを含んだり、含まなかったりの差はあるが、3食おやつ、そのほかの施設利用料などのすべてが搭乗料金に含まれるという意味だ。

地中海クルーズは早期割引を利用すれば、8日間10万円以下の搭乗料金を設定しているクルーズも数多くある。

毎日、起きたら違う場所にいる動く豪華ホテル。ホテルに滞在し、レストランで別料金を払って食事をし、さらに移動の交通費が必要な普通の旅を思えば、クルーズの旅のほうがむしろ安いのだ。

7つあるレストランのひとつ、アジアンレストラン


海を見ながらの朝食。クルーズならではの贅沢だ


朝目覚めると違う港にいる。写真は早朝のバルセロナ港。左端にサグラダ・ファミリアが見える
今年は旅行業界にとって「黒船の来襲」なんて言葉が用いられている。これは、地中海やアメリカ沿岸で就航している豪華客船が、日本沿岸でのクルーズを設定したことにある。

前述した地中海クルーズと同様の方法を採用しているために、横浜、神戸、長崎、国境を越えて釜山などにも行く。しかも、長期コースではなく、10日前後の短期コースを繰り返す。

某旅行代理店のCMでは3食付がまるでそのツアーの特典のように謳われているが、クルーズの基本は元々3食おやつ付。

まさに欧米でのクルーズが日本沿岸で展開されただけなのだが、日本では馴染みのなかった旅行スタイルだけに、従来の旅の企画しかできない会社にとって脅威となった。

ツアー料金以外の食事代などの出費、バスや列車移動をしなくても寝ていれば違う観光地に着く魅力、クルーズの中での食やプラスアルファの魅力…従来ツアーとすべてが違うクルーズは、これからの新しい旅の提案になる。

では、なんで「長期間、高額」が浸透したのだろう。なにも、橋田先生だけのせいでもあるまい。

これは、日本発着のクルーズの宿命だったのだ。

横浜などを出発する日本のクルーズは、神戸などを別にすれば、最初の寄港地(仮にフィリピン・マニラ)にしても、終日航海日が4日間も続く。さらに、南太平洋などをめざせば、時速の遅いクルーズだと日程はうんとかかる。
日程がかかれば3食付の宿泊料金も跳ね上がる。こうして、日本発着のクルーズの宿命として、長期間、高額がついてまわったのだ。

ところが日本沿岸にコースを設定したクルーズの旅。参加しやすい旅に変貌をとげた。

しかし、デメリットもひとつ。
地中海は大きな湾のようなものだから、大型客船はほとんど揺れない。しかし、日本は親潮と黒潮がぶつかる世界でも有数の激しい海。たぶん、地中海クルーズよりは揺れるはず…だろう。

シアターではダンスやショーに加えて料理教室も開催


船上のバーは一期一会の場所。クルーズの場合はとくに親しくなるようだ


欧米ではクルーズは一生に一度ではなく、何回も搭乗して世界一周をめざす人がいる
僕はこれまでにフロリダでのクルーズ、ギリシャのクルーズ、そして地中海クルーズを経験している。

記憶に新しいのはアテネからバルセロナまで8日間で行ったクルーズだ。運行会社はオーシャニア・クルーズだった。

お酒代は個人差があるという理由で別料金だったが(それでも生ビールは600円、ワインボトルは1500円くらいから。それ以外のオードブルやお料理は全部無料)、早期割引を利用して10万円以内で乗船している。

マリーナ号は中型クラスとのことだったが、16層構造で、1250人の乗客を収容する。

シアター、プール、ジャグジー、サウナ、スポーツジムなどの設備があり、乗船時間は飽きることがない。

とくに7つのレストランと9つのバーラウンジは魅惑的だった。フレンチ、イタリアン、アジアンキッチンでは自分でセレクトしてフルコースが楽しめる。

正直、日本人の胃には多すぎるほどだ。もちろん、モーニングブッフェ、ランチも魅力的。夕食時でも空腹にならず、コースレストランを予約していないときは、バイキングラウンジに行き、フルーツやパスタなどをちょっとつまむ程度だった。

普通なら満腹になるまで楽しむバイキングを、お腹の調整のために使うという贅沢ぶりだった。

なお、日本人に難しい“ドレスコード”にしても、オーシャニア・クルーズの場合は“エレガントカジュアル”。コットンパンツにジャケットを合わせるだけで済んだ。

旅行の新時代。クルーズを初体験する旅はいかがだろう?

「おでかけマガジン」より、みなさまへ読者プレゼント実施中!

●著者がクルーズ体験で乗船したオーシャニア・クルーズ
http://tandt-jp.com/oceaniacruises/

●日本沿岸を欧米スタイルで旅するクルーズ
http://www.his-j.com/tyo/cruise/index.htm?cid=ggl&GGKEY=%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%81%AE%E6%97%85
< PROFILE >
木場 新
休日評論家。主な出版物に『温泉遺産』、『パックツアーをVIP旅行に変える78の秘訣』などがある。ウェブサイト「YOMIURI ONLINE」に「いいもんだ田舎暮らし」を連載
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