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さまざまな資格が生まれる昨今の日本。キャンプも例外ではなく、「キャンプインストラクター」「キャンプディレクター」などの資格が話題を呼んでいます。資格を取得するには受講も必要で、それはアウトドア知識を学ぶことになります!

昨今の日本は「検定」「資格」ブームといってもいいでしょう。国が定めた資格はもちろん、語学、事務能力、コンピュータをはじめとする資格は就職や仕事上で大いに役立ちます。

それ以外にも趣味の延長で取得する資格や検定に注目が集まっています。

たとえば、スイーツ検定、漫画キャラクター検定、ストリートダンス検定、全国統一オタク検定、鉄道旅行検定、サンタクロース検定、サッカー検定など挙げたらキリがありません。

アウトドア派向き資格でも「狩猟免許」「レクリエーション・コーディネーター」「釣りインストラクター」「アルパインガイド」「温泉入浴指導者」「温泉ソムリエ」などが挙げられます。

そのなかで、キャンプ派には日本オートキャンプ協会が公認するキャンプ指導者である「オートキャンプ指導者」と、日本キャンプ協会公認指導者資格の「キャンプインストラクター」と「キャンプディレクター」があり、挑戦してみることをおすすめします。



おでかけマガジン編集室のボスは、アウトドア雑誌の元編集長であり、現在では週に1日だけ代々木にある専門学校のスポーツ専攻学科で講師も行っています。

生徒たちは机の上の勉強を主にしていますが、実際にスポーツイベントを開催したり、キャンプ研修を行っています。

その課程で「キャンプインストラクター」資格も取得します。

それに対してボスは話します。

「ぼくはキャンプ雑誌の編集長をした経験もあるし、キャンプイベントも頻繁に開催していた。さらに、ラジオでキャンプ情報を話したり、事故の際にコメントを求められたこともあった。でも、キャンプ関連資格は持っていないんだよね」

生徒たちがキャンプインストラクター資格をもつことが、少々うらやましい様子です。そこを突っ込むと、こんな反論にあいました。

「資格を取ることはいいと思うんだ。その理由はね…」



キャンプ場で豪雨にあったキャンパーたちが逃げ遅れた、川が増水して中州にいたキャンパーが流された、登山中に落雷事故があった…。

これらの事故が起きると、ボスはラジオ局などからアウトドア雑誌編集長としてコメントを求められました。

そのときに、“災害に遭ったグループにリーダーがいたのかどうか”という視点でしばしば話していました。

たとえば管理人が常駐するキャンプ場では、管理人さんがリーダーになれます。彼らはキャンプ事情やその土地に詳しく、天候による変化も熟知しているからです。もっとも、キャンプ場の管理人さんが知識の浅いアルバイトでは頼りになりませんが…。

また、ボスのように編集長期間中に年に20回もキャンプを実践していると、経験で培った知識があります。大雨や強風時の対策を知っているからです。

しかし、過去のキャンパーの事故を振り返ると、「知識がないためにダムの放水警報に気づかなかった」、「増水時の川の流れが予測できなかった」「落雷の知識が足りなかった」などの、ちょっとした知識の有無で事故を回避したり、事故に遭っているのです。

「そこが残念でならない」とボスは言います。

「資格を持つ学生がうらやましいんじゃない。僕も資格を取ってアウトドアのリーダーになりうる人物になりたいだけじゃ」と、ボスが続けました。



オートキャンプ指導者はオートキャンプの教室を開いたりする際に必要な知識をもつ人のこと。インストラクターになるためには年に一度開催される「公認オートキャンプ指導者養成講習会」に参加し、認定試験に合格しなければなりません。

講義の内容は「オートキャンプ概論」「環境保全行動論」「オートキャンプ場とはどのような施設か」「キャンプ用具の正しい使い方」「コミュニケーションワーク」などで、主にオートキャンプ場での経験や、そこで覚えた知識と講義内容をミックスさせれば、より一層スキルアップが図れるでしょう。

仲間と行くオートキャンプは楽しいものです。しかし、全員が初心者では心細いもの。そこに「オートキャンプ指導者」がいれば、安心してキャンプが楽しめるのではないでしょうか。



キャンプインストラクターとキャンプディレクターは、より一層の専門知識と技術が必要な資格です。

キャンプインストラクターは10時間の理論講習(キャンプの特性、指導、安全など)、10時間の実技体験が必要です。そのうちの5時間はさまざまなアクティビティを学びます(野外ゲーム、キャンプソング、キャンプクラフト、登山、星空観察、キャンプファイアなど)。4時間がキャンプの生活技術で設営、野外炊事、ロープワーク、天気予報などを学びます。そして1時間がキャンプの安全についての知識を高めるための活動です。

このように、講習と実技を学んで初めて取得できる資格です。

オートキャンプ場という管理人さんがいて、ある程度安全が確保されている空間から飛び出し、より以上にアウトドアを楽しみたいのなら、知識武装も期待できるこちらの資格がいいでしょう。



キャンプディレクターは2級と1級に分かれています。
より奥深くキャンプにかかわり、運営にかかわるディレクター能力の向上も期待できる資格です。

2級を取得するにはキャンプインストラクター取得後にアウトドア活動に2回以上の参加と、1泊以上のキャンプ指導経験が1回以上必要です。
そのうえで、40時間の事前講座と20時間(2泊3日)の集合研修によって資格が得られます。

キャンプインストラクター1級はこの種の資格のもっとも上級です。
資格取得には2級が必要ですし、改めて専門的な1級カリキュラムを受講しなければなりません。

通信講座44時間と36時間(2泊3日)の集合研修への参加も義務付けられています。
現在、約1000人が資格をもち、それぞれが全国のキャンプ場を中心にイベントの実施、キャンプマネジメントなどを行っています。



客観的にみればキャンプを生業にしない限り、1級は必要ないと思われますが、2級の講座、実技を経て、アウトドアに精通するのは非常によいのではないでしょうか。
しっかりしたリーダーがいれば、そのグループは予期せぬ災害のときにも対処できる可能性は高まります。

それは、楽しいキャンプをより楽しむための最大の武器でしょう。


「おでかけマガジン」より、みなさまへ読者プレゼント実施中!

●オートキャンプ指導者、キャンプ場について知りたいのならここを
社団法人 日本オートキャンプ協会
http://www.autocamp.or.jp/
●キャンプインストラクター、キャンプディレクターはここを
公益社団法人 日本キャンプ協会
http://www.camping.or.jp/
< PROFILE >
浜口昭宏
雑誌やWEB編集を始めて数年の編集者。超がつくほどのアウトドア初心者だったが、猛勉強をしてそれなりに成長。アウトドアの中で大好きなシチュエーションは、ビールがおいしいBBQ。
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